額ぶち

リフレーミングということばを、
聴いたことがありますか?

心理療法の技法で、
「心理的枠組みの変換」
などと訳されています。

なぜ日本語にすると難しくなるのでしょう?

直訳すれば「フレームをかえる」ということで、

この場合フレームは「背景」のことです。

同じ写真なり絵画なりを飾るのに、
100円均一で買った額ぶちと、
美術館にあるような高価な額ぶちとでは
ありがたみが変わってきますね。

同じように、何かに対する私たちのイメージも、
背景を変えると違ったものになります。

ある婦人が大変な潔癖症で、
家中が少しでも汚れているとイライラして、
それが原因で家庭内がギクシャクしていました。

心理療法家は婦人に目を閉じさせ、
足あとひとつないきれいなカーペットや
指紋一つ残らず磨き上げたテーブルなど、
次々と婦人にイメージしてもらいました。

婦人は目を閉じたまま、
嬉しくてうっとりとした表情でした。

「誰もいない、きれいな部屋ですね!」

この一言で心理療法家は、
汚れに対する婦人の価値観を変えました。
人がいて、楽しいイメージにすり替えたのです。

もちろん、シロウトの私たちがマネしても、
そう簡単には運ばないでしょうけど、
なにしろそんな風に使うテクニックです。

情報商材の販売者も使っていますね。

上手下手はありますけど、

商材の値段を安く感じさせる場合などです。

もちろんそれ以前にも工夫があって、
あなたが困っているだろうことを書いて、

それが解決したときに得られる感情を書いて、
そしてそれを手に入れる値段は?

ここでストレートに
「29,800円です!」
とは言いませんね。

まず10万円の価値がある理由を述べ、
特別に39,800円で販売する理由を述べ、
そこでおもむろに、

「期間限定モニター価格29,800円!」

よく見かけませんか(^^;?

高く感じるはずの29,800円が
安く感じられてくるから不思議です。

このような販売方法をみたら、
販売者を疑ってください。

でも、ほとんどみんなですね(^^;