小さな変化

レストランで知らないメニューがあったら、
あなたは注文しますか?

食べたことがあるものの方が、
リスクは少ないですね。
知らないものを注文したら、
口にあわない可能性があります。

私は日常生活では保守的です。
いや、保守的でした。

イチロー選手の有名な逸話で、
彼は試合のある日は同じ時間に起きて、
同じ時間に球場に入り、
同じカレーライスを食べて、
・・・・・・・・・・・・・・
バッターボックスの動作まで同じ、、、

私はこの話を間違えてとらえて
「一流の人は変化を好まないものだ!」と
保守的な自分を正当化していました。

でもイチロー選手が「同じ」にこだわるのは、
他の雑多な条件をそろえておいて、
その中でキャッチする「違うもの」だけに
焦点をあてたかったからなのです。

たしかに条件をすべて変えてしまったら、
実験とか検証はなりたちませんね。

 

知らないメニューのお話は、
「常に好奇心のアンテナをはりましょう」
という自己啓発本の冒頭部分でした。

「魅力的な人は好奇心旺盛で、
その分失敗は多くても
知らないメニューを頼むものだ!」

という流れでした。

さて、好奇心旺盛流とイチロー流、
この2つは反対のことなのでしょうか?

実は同じことです。

いや、むしろイチロー選手のほうが、
好奇心が旺盛だと言えます。

なぜなら、普通見逃すような
ほんのささいな「違い」を知りたくて、
そのために苦労して他の条件を
そろえているのですから。

どれほど「違い」に好奇心があるかですね。

私たち凡人としては
どうしたらいいのでしょう?

実は心配することなどなくて、
それが好きでも嫌でも、日常はほとんど
判で押したような毎日です。

レストランの注文とか、通勤経路とか、
その程度は脳トレのつもりで変えましょう。

心に触れてくるものがあったら、
「なぜ自分はそこに関心を持ったのか?」
と考える習慣をつけるのです。

これをやらないと
変化に麻痺してしまって
次からは素通りです。

もったいないですね。