固まったときは

心と身体は密接です。

だから、整体では
心の問題を扱うときは
身体から、
身体の問題なら
心からアプローチします。

まともな整体の場合ですよ。

曲がっているところを
まっすぐにすれば好いと思ってる
ポキポキ屋さんではありません。

それはともかく、
なぜそうするか理由は
ひとつではなくて、
今日はその中のひとつ、
動いているところを使うという
お話を聴いて下さい。

 

心なり身体なり、
どこかが固まっていたら
そこを揉みほぐして
柔らかくしたくなりますね。

でも”揉みかえし”なんて
言葉があるように、
固まっているところに
強い刺激を与え過ぎると、
組織が壊れてしまう危険が
つきまといます。

だから、田植え作業のように
前かがみの姿勢が続いて
腰が凝り固まったようなとき、
立ち上がって身体を後ろに
反らせるのは危険で、
一度もう一息深く
前屈するのが正解なのです。

「そんなの不自然だよ!」

そう思われるのも
ごもっともなのですが、
前に曲げてばかりいたから
後ろに曲げるというのは、
自然な欲求というより
頭で考えたことです。

猫背が続いたからといって
後屈しているネコを
ご覧になったことありますか(^^?

 

このように、
動きやすい方向に動かして
身体を矯正するのが
操体法という技術です。

少し考え方を拡げて
動いているところを使って
固まっているところに
働きかけるのが
無理のない方法なのです。

これは心や身体に限らず、
日常の様々なことに応用できる
考え方です。

 

たとえば、ある作業が
煮詰まってしまって先に
進まないとき、
とてもスムーズに動いている
別な作業をすることで、
頭の働きが好い循環に入って
煮詰まった作業の出口が
見えてきたりするものです。

何を隠そう、
私がまさにその事を実感した
今日一日でした。

一見、八方塞がりになって、
その中でも動かせる場所を探したら
他のことも一気に動き出して

「感動的とはこのことだ!」

という気分を味わいました(^^v

あなたも煮詰まったら
動かせる物を探して
そこから始めてみて下さい。

ではまた明日