遊びながら過去を変える

視覚を利用して
記憶力を増強する方法について
昨日お話しました。

一瞬だけ観たものを
画像として想い出す訓練で
結果として記憶力が
増して行くというものでした。

この訓練には
副産物があります。

画像を思い描くことが
上手になるのですが、
すると、楽しいだけでなく
思わぬ事に役立つのです。

 

大人なら誰でも
嫌な想い出の一つや二つ
必ずあるもので、
それ自体は人生の
アクセントみたいなものだから
放っておいても好いのですが、
それに繰り返し悩むようなら
何とかしてしまいたいです。

そんなとき、視覚イメージを
上手く操作することが出来るなら
おどろくほど想い出の印象を
変えられるのです。

 

やり方は簡単です。

変えようとする想い出を
まずはありありと
視覚的にイメージします。

その上で、その画像を
以下の要素から一つ撰んで
変えていくのです。

色彩・・・カラーから白黒まで画面の色彩を変えていく

距離・・・画面を目の前に置いたり、遠くへ離したりする

立体/平面・・・映像を立体的にしたり、平面的にしたりする

透明度・・・画面を透き通らせ、隠されていたものを見えるようにする

動き・・・静止画の状態から動画の状態まで変化させる

スピード・・・同じ映画でもスピードを変える

色調・・・画面全体を赤っぽくしたり、青っぽくしたり変化させる

縦横の比・・・画面を縦長にしたり、横長にしたり変化させる

前景と後景・・・注目しているデキゴトと背景の距離を変える

位置・・・画面の位置を上下左右に動かす

これらによる変化は
人によって違いますし、
ある程度傾向があるものの
思い込みが入るとよろしくないので
ご自分で試して遊んで下さい。

注意するのは
一度に変化させるのは
ひとつの要素です。

さもないと、どの要素が
どんな変化を呼ぶか
判りませんから。

もう一つ、
嫌な想い出が強力になると
制御できなくなるので、
要素による変化を覚えるまでは、
楽し買った想い出を使います。

こういったものは
やる前に色々考えると
おっくうになります。

注意事項だけ頭に入ったら
まず遊んでみて下さい。