続・一番大事なもの、それは

自由についての続きです。

前回は、自由になるには
まず自由とはどんな状態かを
知る必要があるということ、

「自由意志で行動できるなら
自由な状態と言えるのでは?」

という切り口から
さて自由意志とはなんじゃら?
というお話につながって、
外部から影響された欲望に従うのは
自由意志とは呼べないのでは?
というあたりまででした。

 

ところで中学か高校の頃、

「タバコ吸おうが、酒呑もうが
俺の勝手だろ!
自由を侵害するんじゃねぇ!」

なんて事をほざいていたのは
たぶん私だけじゃないでしょう(^^;

今でも、規則で禁止されるのは
非常に不愉快ですけど、
タバコやお酒に関して言えば、
その後ある先生の一言で
自由でないとわかりました。

その一言とは、

「お酒やタバコが悪いとは言いませんが、
それらから自由であることは大切です!
それを楽しむこともできるし、
なくても平気でいられることが大切です!」

というものでした。

 

まぁ、高校生に向かって
なんと大胆な説教をと
そんなツッコミはなしにして、
そう、お酒タバコに限らず、
何かがなくてはいられないというのは

俗にいう”依存状態”ですが、

その何かに支配された
不自由な状態なのですね!

これで自由の一側面を
かいま見た気がしませんか?

 

強制も束縛も受けずに
どんな選択でもできる状態が
自由の必要条件です。

お腹が空いているけれども
飢えた子どもを助けるために
自分は食べないとか、

眠いけれども
敵から仲間を守るために
自分は寝ないとか、、、

自分は食べる選択もできたし、
眠ることを選択することもできた。

しかしそのような
本能や欲望に従う行為ではなく、
あえて道徳的行為を選択した、

そんなときに自由意志で
行動できたと言うのではないか?

この前引き合いに出した
カントという頭の好い人が
そんな意味合いのことを
言っていました。

 

どうも自由というやつは
ひと筋縄ではいかない
手強いやつかもしれません。

いつかに続く、、、