適当のすゝめ

適当にやってます!

なんて言うと、
「なんて不真面目な野郎だ!」と
目くじら立てる人がいますが、
そういう方は”適当”という
言葉を取り違えていらっしゃる。

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てきとう【適当】《ダナノ・ス自》
1.
ある性質・状態・要求などに、
ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。
「―な訳語がない」
2.
度合がちょうどよいこと。?「―な温度」
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たいていは”適当に”と言うと
”いい加減に”というニュアンスで、
イコール不真面目となりますが、
考えたら”いい加減”だって、
加減がちょうど好いのだからして
ほめ言葉であるはずですね。

でも”いい加減な奴”は
約束を守らない、いかにも無責任な
男を連想させる表現です。
吉田拓郎さんも、そう言ってます。
https://assaji.sakura.ne.jp/over/archives/805

 

それはともかくとして、
「適当な表現だ!」
だったらほめ言葉っぽいけど、
「適当にやっておいて!」
となったら話が違ってくるのは
どんなメカニズムなのか?

実は”適当に”という言葉には
”ピッタリでない”という
美点とも欠点ともとれる性質が
含まれているのですね。

ピッタリでないことが
好ましい場合とそうでない場合が
あるものですから、
”適当に”していると
評価が分かれるというわけ。

 

まぁ、毎度のことながら
他人の評価など関係ないのですが
口にだすときには気をつけて、
「うまい具合にやってます!」
とか逃げることも多いです(^^v

でも本心では、
誰かと、もしくは誰かの思惑と
ピッタリ同じことをするなら
自分でなくても好いわけで、
自分が”いい加減”と思った方法を
気に入ってもらえるのが
一番うれしかったりするのです。

ストレスもたまらず
快適な毎日を過ごせますので、
仲のよい人には、もちろんあなたにも
適当であることをお勧めします。