兵隊さんはいらない

真面目というと
ほめ言葉になりますね。

クソ真面目というと
少し度が過ぎているるものの、
それでもまだ、
けなし言葉まではいきません。

外国のことはわかりませんが、
日本では伝統的に、
真面目とか、努力とか、
汗とか、涙とか、根性とか、
演歌のネタになりそうなモノが
好まれる傾向にあるようです。

国民性といえば
それまでなのですけど、
実は兵隊さんを育てるために
都合が好かったというのが
大元のようです(ーー;

ホテルを手伝っているときに
駐車場係としてやとわれた
お爺さんの教育を頼まれました。

駐車場というのは
実はお客さまにとって
最初と最後の顔です。

ご利用の目的は
レジャーや仕事や不倫など
千差万別ですので、
お客様の思考を邪魔せず、
すんなりと非日常の世界に
誘導しないといけません。

規則はもちろんのこと、
ユーモアでさえも
押し付けは禁物なのです!

ところが、そのお爺さんときたら
超ド級のクソ真面目ときました。

実物を指し示して説明しても
メモをとるのに夢中になってしまい、
実物を見逃すタイプです。

私が最も苦手で
大嫌いなタイプです(ーー;

案の定、
駐車場のつまらない規則を
お客様に教育しようとして、
お客様の非日常入りを
ことごとく邪魔しました。

その人の人格は否定しませんが、
サービス業には不向きです。

確かに兵隊さんが、
誤解を恐れずに言うならば
将棋の駒が、
自分の考えでそれぞれ
好き勝手に動き出そうものなら
作戦が台無しです。

戦争には
不向きでしょう。

でも、私の父親を含め
多くの軍人さんの犠牲のおかげで、
今は平和な時代です。

(いつまで保つか
怪しくなっていますけど)

なくても用が足りるものに
お金を払ってもらおうとするなら、
兵隊さんでは困るのです。

たとえ、会社の方針で
画一的なサービスが必要でも、
サービスの意味が解っていないと、
先ほどのお爺さんのような
いない方が余程ましなサービス係という、
笑えも泣けもしない
悲しい存在になってしまいます。

目の前の必要性より
ひとつ上の分類を意識して
行動しましょうね。