雑音を排除しましょう!

ひと昔前に比べると
サラリーマンの残業時間は
減ってきました。

経費削減のために
会社の方でも社員の残業を
歓迎しなくなりました。

もっとも、それはリストラを
前提としない会社の話で、
人数を減らして同じ仕事量を
要求する会社にあっては
かえって残業が激増しました。

労働基準監督署がウルサイので
いわゆるブラック企業では
サービス残業ということになります。

会社ばかりが悪いのでなく、
残業代当て込みで働く社員は
用もないのに残業したり、
当たり前のように休日出勤して
帳尻を合わせています。

そのような会社に
残業が嫌いな人が入ると
まさに悲劇です。

社員間で極端に残業時間が違えば
「不必要な残業はなくそう」
という動きにつながってしまうので、
なんとか皆と同じように
用もない残業をするように
しつけが行われます。

さて、以上の両極端は別として、
なぜ残業が増えるのか
ある会社で調査が行われました。

社内にカメラを設置して
社員の行動を秒単位で
カウントしていったのです。

あなたは
「なんてムダな事を!」
と思ったでしょうか?

それが正常な神経ですが、
私がかつて所属していた派遣会社では
みずからカウントして
分単位で報告する義務がありました。
たしか「工数」という
言い方をしていたと思います。

トイレの時間や
資料を出し入れしていた時間、
照合作業の時間など、
毎日分単位で
つじつまが合うような報告書の
作成を強いられました。

工数計算にかかる時間が
工数を稼いでいました。

またまた脱線しましたが、
調査会社がカウントしたところ
事前の予想に反して
会議の時間が元凶と判明しました。

会議自体もそうですし、
その資料準備や議事録作成も
工数を増やしていたのです。

次に多いのが
電話やメールチェックによる
作業の中断です。

それらに煩わされない
定時すぎになってはじめて
まとまった作業が始まるという
皮肉な結果が報告されました。

ここで面白いのが
残業の比較的少ない社員が
ある一定時間
どこかに消えていて、
よくよく調べてみると
中断の被害を避けて
会議室で仕事をしてました。

仕事ができる人間は
やることが違いますね!

私など残業が大嫌いで
会議も出来る限り欠席する
ダメ社員でしたが、
今の時代なら
模範社員ということに
なりそうですね。

同じ場所に長くいるのが
嫌いなだけですけど(^^;