悲しい時には

以前に操体法というのを
ご紹介した事がありました。

覚えておいででしょうか?

身体の歪みを矯正する
知らなかった人には
革命的とも言える方法論です。

身体を左右に曲げたり
捻ったりしたときに、
たいていの人は、やりやすい側と
やりにくい側がありますね。

学校の体育や
サークル活動などでは、
やりにくい方を繰り返して
左右のバランスをとるように
教わったと思います。

それに対して、操体法では
やりやすい方に動かして、
もう一息うごきを強調して
一気に脱力することによって
バランスを回復します。

文字でかくとややこしいですが、
実際は簡単な方法です。

つまり、身体がかたよるには
何らかの必然性があるので、
かたよりを全う(まっとう)して
必然性を無くしてしまうのです。

これは何も
身体に限ったことではなく、
心の問題でも使えます。

例えば悲しいとき、
楽しい小説や映画よりも、
悲しい物を選んだ方が
楽になるって知ってましたか?

悲しみを全う(まっとう)するのです!

怒りが湧いてきたら
怒りを全う(まっとう)するのです!

枕を叩きながら
叫びたいだけ叫ぶなど
結構効きます。

もちろん、最終的には
怒りが湧いてこない境地を
目指すべきですけど、
実際に湧いてしまっているのを
ごまかすのは好くありません。

素直に認めて
早く終わらせましょう。