プロのたしなみ

面白い実験がありました。

プロのバイオリニストで、
演奏会では1万円のチケットが
即、完売するほどの人が、
3億5千万円のバイオリンを使って
ストリートミュージシャンをするんです。
場所は地下鉄の通路、
本人や楽器の説明はなしです。

結果的に収益は
総額でたったの35ドル。
しかも立ち止まって
お金を入れた人は20人で、
他の人は見向きもしませんでした!

普段は1万円のチケットが完売なのに、
いったい何が起こったのでしょう?

いろいろな事が考えられますね。

まずは、普段の方が間違っていて、
ろくに音楽もわからない人が
評判に踊らされて聴きに行っているとか、
反対に、地下鉄の通路を歩くような人には
芸術の好さなどわかりはしないんだとか。

あるいは、シンフォニーホールと
地下鉄の雑踏という場所の違いとか、
演奏者や楽器の説明が、
あらかじめアナウンスされているのと
いないのとの違いによるとか。

はたまた、チケット代を払った人は
同じ音楽でもありがたく聴こえるけど、
地下鉄で勝手にやっているものには
価値を見いだせないのだとか、、、

どれが正解というのでなく、
はっきりしているのは
時と場所と相手を選ぶ必要があり、
それは何も、音楽の演奏に
限ったことではなく、
なにかしら結果を出したければ
必ず考えた方が好いということです。

簡単に言えば
演出が必要なんです。

初対面の人に、しかも道ばたで
延々とセールスを仕掛ける愚行と、
意味的には同じことを
フェイスブックで行ってませんか?

もしやっているなら
地下鉄のバイオリニストと
同じ結果が待ってますよ(^^;