11回目のコイントス

数学の話をしましょう。

まぁ、そう毛嫌いせずに、
私立文系が話す程度の数学です。

コイントスを行いますが、
表が出るか裏が出るか、
確率は2分の1としておきます。

いま、続けて10回表が出ました。
次はどちらが出る確率が高いでしょう?

文学的には、
もっと言うなら非数学的には
いくらなんでも裏ですよね。

ギャンブラーなら
表のツキにかけるかどうか、
評価が別れる場面でしょうか?

数学的にだって
表⇒表と続く確率は
1/2×1/2だし、
それが10回も続く確率は
相当に低いですよね。

だけど、11回目に限って言えば
表か裏か半々の確率なんです!
それ以前に表と裏どちらが出たのか
次の出目に無関係だからです!

何だかすっきりしませんよね!?
11回も連続で表が出るなんて
いくらなんでも出来過ぎでしょう?

これが、数学的確率と
統計的確率の違いなのです。

数学的には同じ確率でも、
実際はそんなに極端なことは
起こりにくいのが現実です。

ただし、10回程度のコイントスなら
充分にあり得る範囲です。

これが1,000回とかになれば
イカサマでもない限り
結果は1/2に近づいていきます。

長々となにが言いたかったかというと、

「今までがどうだったかは
今後の方針に影響しない!」

ということです。

もっと言うなら

「影響させてはならない!」

ということですね。

とかく、お金や時間をつぎ込んだ分
取り返すつもりになって
さらに無駄なことをしがちです。

でも、いままでの経過は
次の判断に影響させないと
決めてしまうことで、
その無駄を排除して
常にベストチョイスをする
自由が手に入ります。

過去でも未来でもなく、
今を大切にしようではありませんか!