怒りが大きいほど愛が深い

怒りは二次感情だそうです。

二次感情と言うからには当然
一次感情があるわけで、
その一次感情が化けたのが
怒りの正体なのです。

ずっと昔の話ですが、
新婚旅行代わりに、格安のパックツアーで
フィリピンに言った時のことです。

ある昼下がりに自由行動となり、
妻はツアーで仲良くなった何人かと
連れ立って買い物に出かけました。

そのうち同行していた
ボディーガード代わりの男だけ
のこのこ帰ってきて、
事情を知っている人から
コテンパンに叱られていました。

なんでも彼らがでかけたのは
現地の人でもあまり近寄らない
スラム街のようなところで、
そこに女性ばかり4人
置いてきてしまったというのです(ーー;

だんだん暗くなってくるし
雨もザンザン降り出してきて、
警察に行く人間と
捜索に出かける人間を決めて
いざ出かけようとした矢先、
すっかりずぶ濡れの妻たちが
ヘラヘラ笑いながら帰ってきました。

私は怒り心頭で
新妻の無計画さをなじりました。

この怒りが二次感情で
怒りに先立つ感情、
すなわち一次感情は心配です。

心配が怒りに化けたわけですが、
妻としたらぐったり疲れているのに
その上ののしられて、
売り言葉に買い言葉がでても
少しも不思議ではありませんね。

当然そのような展開で、
年かさのご夫婦になだめられて
なんとかその場は落ち着きました。

若かった私に
とてもそんな知恵は
ありませんでしたが、
怒りを覚えても
それをストレートに表現せずに、
元の感情に翻訳してから
相手に伝える方がベターです。

私の場合なら、
「心配したよ!無事で好かった!」
と言うべきでした。

妻の方でも
私の言葉を額面通り受け取らずに、
元の感情である心配の大きさに
感動してくれても好かったわけで、
でも、自然にそんなこと
普通は出来るものではないですね。

あなたはもう、
怒りは二次感情と覚えたので
大丈夫です(^^v