似たようなビラなのに、、

「難民なんてクズだ!」

オーストラリア・シドニーの
タウンホール駅前通りで、
看板を背負ったひとりの若者が
過激なビラを配り始めた。

すれ違う者は顔をしかめて、
若者をののしる声もちらほら。

ついに一人の男が
彼の看板をはぎ取って
「ふざけるな!」

ここで第一段階は終了。
そう、これは社会実験なのだ。

「難民を助けよう!」

若者が看板のメッセージを変えると、
今度がだれも見向きもしない。

彼(看板)がないものかのように
知らん顔して通り過ぎる。

この実験をしたのは、
オーストラリアの国際支援団体
「Act for Peace」です。

隠し撮り動画の最後は、
次のようなメッセージで
終わっています。

難民について
気にかけることはできる。
じゃあ、行動することは
できていますか?

メッセージ自体
耳が痛いものですけど、
もうひとつ、
同じテーマなのに、
前者は過敏に反応され
後者は無視された件、

ここらへんに、
私たちのメッセージが
届くかどうか、
秘密が隠れていそうです。

他の条件、ひとや場所
時間帯が同じなので、
無視した看板も
見てはいるはずなんです。

ただ、メッセージへの
自分の立ち位置を決めるのが
前者は易しく
後者は難しかった。

弱者を差別する者には
正義漢になれば好いけど、
援助を求められると
助けるか悪者になるかしか
道がありません。

どちらも嫌ならば
気が付かないのが一番です!

ということで、
これを反対に考えれば、
相手の選択肢を
こちらに都合よく用意してから
メッセージを送ったら(^^?