誰?

あなたは誰ですか?

知り合いの少ない講演会場などで
重要人物らしい人にこう訊かれたら、
まずは名前を言いますね。

それでも相手がけげんそうな顔をしたら、
具体的な説明を加えていくでしょう。

誰の知り合いで、どうしてここに来ているとか、
普段は何をしていて、何に興味があるとか、
実は知り合いとはぐれて途方に暮れているとか。

普通はそのへんで許してもらえるのでしょうが、
「それで、あなたは誰なのですか?」
さらに訊き返されたら、いたたまれないですね。

これはある人が実際に体験したことです。
その人は自分を認めてもらう必要があったので、
ムッとすることもできずに説明を重ねました。

家族のこと、飼っている犬のこと、
最近うれしかったこと、最近悲しかったこと、
何を目標に生きているかなどなど、、、

「だから、あなたは誰なのですか?」

ここまで来ると、禅問答ですよね。

やっとテストされていることに気がついて、
切り返すつもりでこう言ってみました。
「私は誰でもありません。」

「それでは答えになっていません!」
「何について話せば、答えになりますか?」
「あなたが誰なのかについてです!」

その日は逃げ帰るしかありませんでした。
しかし、その団体にどうしても入りたくて、
一生懸命考えてみました。

次の日も禅問答は終わりませんでしたが、
最後にヒントらしいことを言ってもらえました。

「あなたは自分について、名前とか仕事とか、
色々とならべましたけど、
生まれたときからそうだったのですか?」

その人は考え続けました。
生まれたときの自分には、職業はおろか、
名前すらなかった、、、

次の日、やっと認めてもらうことができました。
ファイナルアンサーは何だったと思いますか?

答えを言ってしまってはもったいないので、
ときどき考えてみることをお勧めします。
これがわかると、劇的に楽に生きられますよ。

あなたは誰ですか^^;?