現場から実況中継です!

録画してあった『RUN』を観たのですが、
ストーリーとは別なところで面白かったので、
そのお話をいたします。

長渕剛演じる易者(表の顔)が、
心を病んで入院中のモデルを見舞うシーンです。

お見舞いのぶどうを食べるようにうながして、

「あなたはぶどうを口に入れた、、、
 口の中に甘酸っぱい汁があふれてきて、、、
 いまのみこんだぶどうは食道を通って、、、
 胃の中に冷たい感触が、、、」


実はこれ、
仏教系の瞑想法の一種で、

自分の行動を、考えたことまですべて
実況中継していくというものです。

「いま、右足が地面から離れた、
 右足を前に出して、
 かかとが地面に着地した、、、」

そうとうゆっくり動かないと
中継が間に合いません。

だから時間を区切って行います。
仕事中にやったら
恐らくリストラされます(^^;

これにはふたつの大きな効用があります。

ひとつは、
ふだん無意識にやっていることを

すべて意識を通して行うことによって、
見落としていたものが見えてきます。

脳内で処理される情報は
ものすごい数なので、
実際はほとんどが
無意識に行われます。


これ自体はすばらしい仕組みなのですけど、
「見ない(意識しない)」とラベルが張られたら最後、
それを見る機会を永遠に失います。

迷惑メールあつかいになったメールは
2度と見られないのと同じです。

だからこの瞑想をすることによって、
見逃していた大切なものが見えてくるのです。

もう一つの効用は、
行動を意識することで
自分の存在を確認し、
ひいては自分のいる世界を確認できるということ。

これを確認することで、
この世界での自分の存在価値が見えてきて、
自分のミッションも見えてきて、
いやでも向上心がわきあがってきます。

毎日あわただしい中、難しいでしょうが、
5分でも10分でもお試しください。