ロッキーのテーマが聴こえてきたら

たとえば、足もとに目を落としたとき、
そこにくっきりした濃い黒い影がのびていれば、
自分が背後から強い光に
照らされていることに気がつくでしょう。
上を見ることだけが
光を探す手段ではないのです
– 五木寛之 –

ドラマや映画、小説なんかで
サクセスストーリーとかV字回復ものを見ると
「よし!自分も」なんて思ったりして
それはそれで好かったりするのですけど
ふたつ、大きな問題があります。

一つは、エンタテインメントですから
ある種の小説を除いては
地味な部分が省略されているということ。
中だるみしてしまいますからね。
派手に悲しんだ後
感動的なBGMに乗せて一気に駆け上がる。
でも実際の自分の生活では
嫌になるほどの地味な時間が必要で
「こんなはずでは、、、」と
勝手に諦めてしまいがちです。

もう一つ、
成功したことを確認する方法が
単純なパターンに慣れてしまうこと。
コンテスト入賞や試験合格、
いかにもな場面が必要になってきちゃう。
でも、五木さん仰るように
足元の影を見て、背後の光を感じることだって、
いや、実際はその方が重要で
確実なものだったりするのです。

ドラマにはなりにくいですけど(^^;