子どもは「決めつけるな!」と叫び続ける

持論を持てば持つほど、ものが見えなくなる
– ヴィム・ヴェンダース –

初めて行く場所は遠く感じて
帰り道にはずいぶん楽になったりして
私は転職や転勤が多かったので
毎回それを実感していたのでしたが、

あれを意識無意識で説明した人がいて
聴いたときは目からうろこは落ちるわ
叩きすぎて膝が腫れ上がるわ
頷きすぎて首がおかしくなる程でした。

すなわち、初めて歩く道では
五感をフルに働かせて
すべての情報を取捨選択しているから
頭が凄く疲れるのに対して、
二回目三回目となると
見るべき場所、聴くべき音を絞って
到着に必要な情報以外は
判断材料に上らない仕掛けになっていて、
だから頭が疲れない、
すなわち近く感じるというわけ。

毎回すべてを取捨選択していたら
頭はたまったもんじゃないのでしょうけど、
そのために捨てている情報の中にも
結構おいしいものがあったりして、

だから通勤経路くらいならまだしも
人や物事にラベリングして
細かい異変を遮断するとなると
これは危ない状態ですね。

しょせん無理な話ではあるけど
ありのままを見るようにしましょうね