埴輪ですが、なにか?

傷つきやすい人間ほど
複雑な鎧帷子(よろいかたびら)を身に着けるものだ。
そして往々この鎧帷子が
自分の肌を傷つけてしまう
– 三島由紀夫 –

「もう傷つくのは懲り懲りだ」という人が居ます。
「傷つくくらいなら、何もない方がマシだ」と
新しい出会いや千載一遇のチャンスを見ないことにして
埴輪のように過去に生きている人が居ます。

何もしなければ、傷つくこともなさそうですが
三島さんの仰る「肌」というのは象徴的で、
肌は感情と直結して、活き活きしたりガサついたりします。
鎧帷子を着込んでじっと息を潜めていると
いつの間にか自分の感情が要修理の段階を超えて
再起不能まで委縮してしまいかねません。

まだ間に合いますから、小さな傷を恐れずに
肌を鍛えることを考えましょうね