『家なき子』って一度も観なかったけど

人は、本当に落ちるところまで落ちると
もはや他人の不幸を喜ぶ以外に
楽しみがなくなってしまう
– ゲーテ –

そこまで落ちたくないですね。
なんて他人事みたいに言ってますけど
考えたら同情という行為だって
似たり寄ったりのところがあるようです。

自分の安全を確認したうえで
自分が同情対象のような立場にないことを
密かに喜んでいないとは言い切れない。
そして「同情する私っていい人」みたいな
変な優越感まであるのかも知れない。

ドイツ語で同情するにあたる表現は
確か「一緒に悲しむ」とか、
そんな言い方だった記憶があるのですけど
自信がありません。
一緒に悲しんでもらったって
少しは救いになるのかも知れませんけど
相手を思うなら、
他にすることがあるのかも知れない