後悔後を絶たず

じっくりと考える暇のない人でも、
後悔する暇なら、いくらでもあるようだ
– 坂本龍馬 –

耳が痛い話ですね。
「後悔先に立たず」などと言います。
同じ意味で「後悔噬臍(ぜいせい)」がありますが、
「噬臍(ぜいせい)」は「へそを噛む」ことで、
へそを噛めないように、後で悔やんでも仕方ないとのこと。
これって、例えになっていない気もしますが
何か事情があるのでしょう。

「覆水盆に返らず」なんていうのもあります。
復縁を求める元夫に、元妻が水をこぼして見せて
「こぼれた水は戻りませんよ」と伝えたのが始まりとか。
そんな回りくどいことをしたところをみると
元妻はまんざらでもなかった気もしますが
この際関係ありませんね。

英語では「There’s no use crying over spilt milk.」。
高校3年生の英語の時間、Mというコジャック顔の先生が
「今西(同級生の名前)、覆水盆に返らず!」と
唐突に、何の脈絡もなく叫んだものですから
当然のように、今西君は豆鉄砲くらった鳩状態でした。

「何だ駄目か?だらしない!山野井(優等生女子の名前)!」
山野井さんは先ほどの英語をすらすらと答えて
コジャック顔の先生を満面の笑顔にしましたとさ。
何のこっちゃ?なお話ですが、あまりに面白い場面だったので
何十年経っても鮮明に覚えています