『流浪の民』を小学校で歌った覚えがあるが

僕はいつも
冒険に満ちた人生を求めている。
だが、冒険に満ちた人生を
実現するのは、自分だということを、
本当に理解するのには
長い時間がかかった
– リチャード・バック –

ほんの幼いころは当然なのだけど
子供は、待っていれば与えられると思っている。
それは好いことで、そうでない国は悲惨だ。
成長していく中で、頭でっかちになって
大人の汚い部分を糾弾し始める。
今思えば、完全に親がかりの身分で
たいそう滑稽であるけれど、
これも平和な社会に居られるからこそだ。

ただ、独り立ちした後まで
与えられる癖が抜けない奴は悲惨だ。
与えてくれる人を捜し求めて
果てしない流浪の民を続けることになる。
自分で取りに行くのが
時間も手間も、すべてに経済的なのに