折れた煙草の吸殻で

誰かが嘘をついていると思うなら、
信じたふりをするとよい。
そうすると彼は大胆になり、
もっとひどい嘘をついて正体を暴露する
– ショウペンハウエル –

嘘をつかれて怒るタイプの人は
きっと信じたふりなんて出来ないでしょうね。
すでに火がついてしまったのですから。

こういうことをいうと
「嘘は悪くないのか?嘘つかれて平気か?」と
こちらまで怒りの対象になりかねませんが
まず、嘘には二通りあると思ってます。

自分を守るための嘘と
誰か大切な人を守るための嘘です。

前者は政治家の嘘で
平気か?と訊かれたら平気ではないけど
別に怒ったりもしません。
前よりももっと嫌うだけです。

誰かを守るための嘘は
自分が色々ひっかぶる度胸がないと
つきとおすことは出来ません。
つまり弱虫には出来ない
尊敬すべき嘘だってあると思います。

そういう嘘は
たとえ薄々気がついたとしても
知らぬふりをするのが
最低限の礼儀でしょうね