根本的に違う人

安全な道を求める人は、
痛みを与えることのない義手義足に取り替えるために
自分の手足を切り離す人みたいなものである。
– ヘンリー・ミラー –

ずっと前に働いた現場に
どうにも頑固で使えない親父が居て、
警報が鳴ってうるさいからと
警報の鳴るレベルを上げてしまうんです。

素人だって解りそうなものですが
警報と言うのは危険を教えてくれる
有難い存在と言うか、
わざわざそのために作られて
わざわざ設置されたものでありまして、
うるさいから鳴らないようにしたと
得意げに言われても困ってしまうのです。

その親父は他にも
文章で表すのが難しい頓珍漢を
始終繰り返してくれるのでしたが、
風のうわさでは、まだあの現場に居るらしく、
ヘンリーさんがご覧になったら
どんな言葉に変わったでしょうね?