銀の龍の背に乗って

苦しい時には
自分よりもっと不幸な男がいたことを考えよ
– ゴーギャン –

中学生の頃
加藤周一さんの『読書術』で読んだのですが、
悲しいときには、楽しい本ではなくて
悲劇を読むことで救われるらしい。
理由は、自分の境遇がまだましな方だと思えるから、
たしかそんなだったと思いますが自信ないです。
冒頭の言葉はそんなニュアンスですね。

ところが、私はへそ曲がりなのか
高校の頃、どうにもやる気が出ない雨の朝
中島みゆきさんの『雨が空を捨てる日は』を聴いていたら
二度と出かける気にならなくなりました。
あの頃のみゆきさんの歌って
「うらみます」とか「生きていてもいいですか」とか
将来は放送コードに引っかかりそうな詞が多くて
私の高校から浪人時代のトーンを決定づけた気がします。

へそ曲がりというより
染まりやすい性格なのでしょうね