せっかくですから

下り坂に向かう兆しは最盛期に現れ、
新しいものの胎動は衰退の極に生じる
– 菜根譚 –

何をしても、何もしなくても
全てうまく運んでしまうときってあります。
あれは星の運行か、はたまた風水が味方したか、
なにしろ自分の努力以外のなにかのおかげであって、
そこで浮かれて慢心しきっていると
遅かれ早かれつけが回ってきて、
その落差はボディースラムのように強烈です。
ボディースラム食らったことないけど
多分そんな感じに違いないと思うんです。

でも、ラッキーが何かのおかげであったと同様、
衰退も自分のせいとばかりは言えない部分があって、
だとすれば、せっかくだから浮かれつつも
冷めた自分を保っているというのが防衛策かも知れません。
傷つかないためにはね。

でも、つまらないですね、そんなの。
手放しで喜ばないと、勿体ないですよね
仏教語絵巻「有頂天」