思い込みは重いゴミ

昨晩、電車で帰宅途中に
学んだ事について。

3人がけシートに座って
もう少しで読み終える小説を
おもむろに開きました。

一昨日もほぼ同じ状況で
運悪く大変おしゃべりな女性の
邪魔を受けていましたので、
となりの空席に
なるべく静かで無害な人が
座ってくれることを
祈りました。

ところで同じ音量なのに
妙に耳ざわりな人って
どこが違うのでしょう?

一昨日はそれが知りたくて
ずっとその女性を観察したので
小説を読めなかったのです。

電車が次の駅について、
右の方から新聞を抱えた
関西人風の男性が、
左の方から単行本を手にした
見るからに上品な女性が、
空席を目指して
ほぼ同じくらいの距離を
こちらに歩いてきます。

関西人風の男は
おそらく新聞を読むときに
すごい勢いでバリバリと
音を立てそうなので、

なぜそう思ったのかは
よく判りません。
そもそも話してもいないのに
なぜ関西人風なのか
まったく不明ですけど、

どうせなら上品な女性を
期待していました。

しかし関西人風の男が
ひきょうにも最後の2歩ほどを
小走りに駆け抜けて
着席しました。

上品な女性は
私の左側のついたてに
寄りかかった形で
読書を開始しました。

予想通りバリバリと音を立てて
関西人風の男は新聞を読みはじめ、
同時に今どきめずらしく
濃い体臭が漂ってきたのです。

体臭は個性みたいなものですが、
タバコの臭いと同じで
嫌いな人の臭いだと嫌なもの。

少なからず腹を立てて
読書に入り込めずにいましたが、
次の駅で自分の過ちに
気がつく事になりました。

駅について
上品な女性が降りましたが、
通り過ぎざまに
体臭の持ち主が彼女だと
はっきり解りました。

男性が関西人で
強い体臭の持ち主というのは
完全に思い込みでした。

普段から
「思い込みは重いゴミです!」
などと説教しておいて
自分がこれです(ーー;

大いに反省させられました。

もっとも最後の2歩ほどを
ひきょうにも小走りしたことと
新聞をバリバリと読んだのは
本当でしたけど。

言えた義理ではありませんが、
思い込みに気をつけましょうね!