誰がそんなこと言いました?

おもしろい記事を
立ち読みししました。

常識と思っていることを
そのままにしておいて
大丈夫なのかという件です。

著者は大学で
クラスを持っていますが
学年の初めに毎年
映画を観せます。

ある年の映画で
小学生が新しいことを
習うシーンがあって
それについて
学生にレポートの提出を
求めました。

“小学生は何につまずいて
あなたならそれを
どう説明できましたか?”

学生たちの大半は
習うとは覚えることと思っており
あらためてそう訊かれて
戸惑っているようでしたが、
時間内提出のレポートなので
知恵を絞って提出しました。

次の講義の時に
返却を受けましたが、
レポートには赤ペンで
AとかDとか記されており、
学生たちの間でため息や
安堵の声が響きました。

著者である講師が

「Aと書いてあった人は
どのくらいいますか?」

と尋ねると、
いくぶん得意そうな顔で
パラパラと手が上がり、

「Dだった人は?」

申し訳無さそうな手が
同じくらい上がりました。

「Aの君に尋ねよう、
この課題をやってみて
どう思いましたか?」

「自分が小学生の頃、
本当にわからずに済ませていたことを
あらためて想い出しました!」

「Dの君はどうだった?」

「頭の中では構想があったのだけど
上手く文章に出来なくて、、、」

その後、著者が種明かしをします。

「ところで、AとかDとか書いたのは
ただの気まぐれの落書きで、
それをレポートの評価と思ったのは
君たちの常識からくる思い込みです!」

そう、著者の言いたかったのは
レポートに赤ペンで書かれた
単なるアルファベットの一文字が、
勝手に自分の評価に感じられて
その後の態度にまで影響するという
思い込みの怖ろしさでした!

意地悪ではありますが、
先生に座布団一枚ですね(^^v

得意そうなA君には

ちょっとお気の毒ですけど、
こういう大掛かりなトリックを
いつかやってみたいです。