あの人、どんな顔でしたっけ?

世の中が暗いじゃないか
ひどいことがあるじゃないかと言って
指摘ばかりしている人の周辺が
いちばん暗い
– 小林正観 –

声を荒げて抗議している顔が
標準になってしまってる人が居ます。
誰かを思い出したとき
眉根の深い皺と、歪んだ口元が浮かべば
その人がそれです。

別に、その人の周りだけいつも
ひどい事が起こっているわけでもなく、
その人だけが真実に気づいて
平和ボケの庶民を啓蒙しているわけもなく、

常に抗議の種を見つけ出しては
「酷いじゃないか!みんな、立ち上がれ!」と
扇動しているのが心地よいのでしょう。

みんなで食事をしているときも
ひとりトイレで奮闘しているときも
そんな顔をしているなら、
あまり幸せな毎日とは言えないし
家族や同僚も巻き込んでいるし、
いちばん酷いのは
もしかするとその人かも知れません。

だからと言って
どう見ても悲惨な状況で
満面の笑顔でヘラヘラしていたら、
それはそれで心配ですよね。

そういう人、身近にいるんですけど
いつブチ切れるかハラハラします。

いちばん好いのは
エレガントな笑みを絶やさない人が
話してみたら色々考えていて
自分の出来ることで貢献していたりすると
一発でその人のファンになります。

たまに居るんですよ。
そういう居そうもない人が