肉体疲労児に花束を

一人の人間には
その運命と人生を決するような時が
生涯に一度は必ずあるもので
それを乗り切った瞬間
彼の未来は全面的に変わる
– 遠藤周作 –

私のような平凡な人間でさえ
ターニングポイントと呼べるような時が
今まで何度かありました。

それは、映画やドラマにあるような
かっこいいシチュエーションではなく、
ロッキーのテーマも流れません。
地味で、永遠に続くかのような長い悲しみや
苦しみがあっただけで
終わってしばらく経ってから
「なんか自分、変わったかな?」と
無感動に思うだけでした。

「乗り切る」という言葉から
リポビタンD的なものを想像すると
自分に起こったことを
見落としてしまうかも知れません