幻滅

生業に貴賤はないけど、
生き方には貴賤がある
– 勝海舟 –

何かの手違いで、ホテルの客室係として
部屋の片づけ、ゴミ出し、ベッドメイクなど
3か月ほどやっていました。
きちっとしているのが嫌いな私が
どうやってベッドメイクをしたものでしょう?
でも、皮肉にも終盤には
手が勝手に動いていましたけどね。

それはともかく、
部屋の使い方、たち去り方には
明らかに貴賤がありました。
その頃は「知性が現れる」と思ってましたが
だいたい同じことでしょう。

ごくまれにですけど
信じられないくらい食べ散らかし、
わざととしか思えないほど
あらゆる備品が定位置とはかけ離れた
使い道とも無関係な場所に移動して
通常の5倍がた疲れる部屋もあったりして、
綺麗に着飾って出かけたお客様の
日常生活を想像してしまうのでした