渇望

苦さを味わったことのない者には、
甘さがどういうものかわからない
– ドイツの諺 –

子どもって、甘いもの好きですよね。
私も嫌いではなかったけど
ほとんど下戸に近い父親が大の甘党だったので
母親に言わせると「砂糖のサッカリン漬け」みたいな
異常に甘いものを与えられていたので
逆に甘いものを渇望した覚えはありません。

むしろ大人になって、
大人と言っても半大人くらいの大学時代、
理由は忘れたけどお酒を止めていた時期があって、
その時は父親が乗り移ったかのように
異常に甘いものを欲したことを覚えています。
講義の帰り道、池袋でクレープを食べて
最寄り駅を乗り越して上野でまたアイスを食べて、
思うにあれは
アルコールから摂取していた糖分が断たれて
身体が悲鳴をあげていたのでしょう。

今はまた、半年くらい呑んでいないけど
梅干しとか、塩気の強いものを欲さないくらいで
甘いもののハシゴは起こっていません。
齢とると、燃費がよくなるのかな?