ラーメン”H”の敗因
ラーメン好きですか?
私は食べ物としては好きですが、
食べ物のことでウンチクを語るのは
あまり好きではありません。
お腹が空いてから食べれば
シンプルなモノほど美味しいし、
その方が健全だと思うからです。
やたらとこ難しいこと言うのは、
精力が弱った人ほどワイ談好きなのと似て
恥ずべきことではないのかと。
味オンチではありませんよ、念のため。
亡くなった父親は、
かの帝国ホテルのコックでしたから、
多少洋食に傾いていますが、
美味しいものを食べて育ってます(^^v
さて、ウンチク話の嫌いな私が、
一時期ラーメンの食べ歩きをしていました。
私としてはありえないことですが、
その頃つきあっていた彼女と
少しでも長く一緒に居るためでした(^^;
もっぱら都内でしたけど、
当時有名だった店は
軒並み回ったのではないでしょうか?
そのなかで印象的だったのは、
新宿にあったHという店です。
麺もスープもチャーシューも、
文句のつけようがないほど
それぞれ美味しかったのですけど、
何かが違うんです(ーー;
彼女も同じ意見で
帰る道々「ナゼなんだろう?」と
話し合いましたが、
たどりついた結論は、
「あれはラーメンではなかった!」
というものでした。
ラーメンというのは、
人によって意見が分かれるでしょうが、
本来あまりエラそうなものでなく、
全体としてのハーモニーだけが
取り柄みたいなものだと思うのです。
しかるにHのラーメンは
麺やスープやチャーシューの
自己主張が強すぎて、
その肝心のハーモニーが
存在していなかったのですね。
だから、確かに美味しかったけど、
ラーメンを食べたという満足感だけは
味わうことが出来なかった。
これは大切な教えですね。
相手の欲しているものを外すと、
どんなに自慢のものを提供しても
満足は得られないという事です。
そんな仕事にならないように
お互い気をつけたいですね^^;