苦中にこそ楽あり

余計なことをして
頭を無駄使いしてませんか?

私には悪い癖があって
ある程度以上にややこしく
身の回りの状況を保ってしまいます。

やらないでも好いことに
首を突っ込んで、
それがどう展開するか
はらはらドキドキしてみたりして、
いい加減重くなってくると、
さすがになんとかしなくてはと
あわてて無駄なことを処分して、

その直後はスッキリして
「もう余計なことはしない」と
心に誓うのですけど、
しばらくするとまた虫がうずいて、
変なことに手を出したり
首を突っ込んだりしています。

少し負荷がかかっているくらいが
調度好いみたいなんです。

たとえば陸上競技なんかでも
たばこを吸っている時のほうが
禁煙中よりもかえって
短距離も長距離も
好いタイムが出たりします^^;

そういうこと言うと
「屁理屈を言うんじゃない!」
と怒られるのですが、
実際にそうなのだから
原因が心理的なものであるにせよ
抵抗がなさすぎるのは
苦手に出来ているようです。

抵抗というのは面白いもので、
自動車でも飛行機でも
可能な限り抵抗を減らしますが、
まるっきり抵抗がないと
タイヤは空転するし
飛行機は気流に乗れないしで、
用事が足りません。

つまり、目の敵にして
なくしてしまう相手ではなく、
うまく付き合うべき
ライバルというかパートナーというか
そんな存在なのですね。

ところで私は少し前まで
禁酒禁煙生活を送っていました。

別に医者に止められたとか
身体の調子が悪かったとかでなく、
習慣で呑んだり吸ったりしているのが
楽しく感じなくなったためでした。

さすがに体調が
めきめき健康的になり、
お腹が空いて
食事が待ちきれないなんて、
中学生以来のことでした。

ただ、何かが物足りないんです。

それが何だか分かる前に、
いま、お酒だけ解禁して
懐かしの二日酔いが戻ってきたら、
二日酔いから醒めて行くときの
あの建設的な気分が
物足りなさの正体だとわかりました。

そう、ずっと楽だと
すでにそれは楽と感じられず、
苦しい中でみつけた
ともしびのような楽こそが
本当の楽なんです。

またまた屁理屈と言われそうですが、
案外人は、楽を求めすぎて
本当の楽を見失ったのではないでしょうか?

なんちゃって^^;