ラポールの破壊

先日ミラーニューロンのお話をしました。

脳内神経細胞の一種で、他人の行動や感情を
自分のものとして映し出すというものです。

この働きのおかげでマネをして学んだり
人の行動を予測できたりする一方で、
ネガティブな感情が伝染したり
こちらのヤマシい気持ちがバレたりもします。

この働きを積極的に使っているのが、
心理療法家などが行う「ラポールの形成」で、
心理的につながった状態になることです。

ちょっとしたテクニックがあって、
相手と同じ動作をしたり
相手の呼吸に合わせたりします。

つまり相手が水を飲んだら
さり気なく自分も同じことをするとか、
同じタイミングでタバコを吸うとか。

喫煙所で友だちができやすいのも
ひとつにはラポールが形成されるからです。
嫌煙家という「共通の敵」を持つことが
実はもっと大きな理由だったりしますけど^^;

他人のネガティブな感情を受け取らないために、
この働きを逆利用する方法があります。

ネガティブな人には近づかないのが一番ですが
どうしても避けて通れない人もいますよね?
その場合、先ほどの「ラポールの形成」とは逆に
あえて相手と反対の動作をするのです。

相手が眉間にしわを寄せたら
自分は眉を八の字にしてみるとか、

相手が早口でまくし立てるように話したら、
自分は八千草薫さんのように話すとか。

ただこれは、あくまでさり気なくやらないと、
かえって怒っている相手を挑発しかねません。

要は相手に働きかけようと思わずに、
自分だけ反対の動作や呼吸をすればOKです。

さらに余裕があったら、
自分と相手の間に透明な壁を想像します。

相手の発する邪気が、
壁ではねかえる様子を楽しむのです。

そのうえ余裕があったら、
心のなかで『美しき天然』を流しましょう。

>>https://youtu.be/8mJN-HNi2co

ここまでやればまず大丈夫です^^v