経験を積んだ人は、
物事がこうであるという事を知っているが、
なぜそうであるかということを知らない
– ハイデッガー –
そのこと自体、
恥でも悪いことでもないですね。
物事の因果関係が解っていれば
あとは望む結果に応じた種を蒔くだけ。
平穏に暮らしていくためなら
それで十分満足でしょう。
ただ人間は
幸か不幸か知恵を授けられ、
それだけでは暇になったものだから
学問なんて言う事を始めました。
そこでは”なぜ?”を追求して
道理の幅や深さを拡げます。
それはそれで楽しいものだけど
困った人たちも出現しました。
一つは、学問ばかりして
経験を軽んじてしまう人です。
俗にいう頭でっかちで
時々とんでもない考え違いを
平然とやってのけます。
もう一つ、経験が豊富なだけで
道理にも精通したと思う人。
ある因果関係を理解しているけど
道理を勘違いしているから
少し違う場面で類推適用できない。
いや、堂々と間違う。
だから人は協力して
他人の言葉も尊重すべきで
それが道理ですね