悪ぶっている優しい子と好い子ぶってる腹黒い奴

とにかくね、生きているのだから
インチキをやっているのに違いないのさ
– 太宰治 –

はるか昔、ガールフレンドと話していて
彼女が前日、一駅乗り過ごしたので
戻って一駅往復分の追加料金を払ったと聴いて
流石、育ちのいいお嬢様は違うなと感心しました。
厳密にはそれが正しいのでしょうけど
定期券持っているのだし、間違えて乗り過ごしたなら
自分ならそこまでしないかな?なんて思いました。

しばらくして、ちょっと重要な試験の時
同じ彼女がカンニングしているのを観てしまって
おまけに私が観ていることに気が付かれてしまいました。
その時の彼女の、眉毛を描かれた犬みたいな顔が
今でも忘れられません。