レレレのおじさんを大切にすると

仙台四郎さんの伝説を
ご存知でしょうか?

明治時代に実在した人物で、
この四郎さんが立ち寄る店が皆繁盛した事から、
「福の神」と言われるようになりました。

本名を芳賀四郎といい、
江戸末期に鉄砲職人の家庭に
第四子として生まれました。

生家は裕福だったのですが、
いわゆる”智恵おくれ”でした。

生まれつきではなく、
7歳の頃に広瀬川に落ちて流され、
意識不明になった時から
知能の発達が遅れたようです。

やがて四郎さんは
街を徘徊するようになり、
箒(ほうき)が立てかけてれば、
勝手に店の前を掃いたり、
店先に水おけがあれば、
勝手に水をまくといった行動を
とるようになりました。

店側の態度はまちまちで、
あるときはご飯を振る舞われたり、
「しっしっ」と
野良犬のように追い払われたり、、、

邪険(じゃけん)にされたとき
四郎さんは顔をクシャクシャにして
立ち去ったとのことですが、
そうこうするうちに、やがて
”四郎さんに親切にした店は繁盛する”
と噂されるようになりました。

仙台ではいまでも、
はじめに観た古びた写真が飾ってある
お店がたくさんあります。
心あたたまるお話ですね(^^

 

ところで、こういうお話を聴いたとき
人々が示す反応に、大きく二つのパターンが
見られます。

・これは本当の話で、実は四郎さんの正体は
宇宙人であるという人

・これは象徴的な話で、不思議話になぞらえて
大切な教えが伝えているという人

私的には前者が好きですが、
後者も捨てがたい!

そこで後者だとして
どんな教えが隠されていると
あなたなら思いますか?

「ひとにした親切は自分に返ってくる!」

優等生的なお答えですが
もう一つ奥があります。

四郎さんが行っていたのは
どんなことでしたか?

掃除や水撒きそれ自体が
お客さまを喜ばす事でした。

「お客さまの喜びを大切にすると繁盛する!」

実際、これはお金もうけの
極意とも言える部分です。

では、お客さまの喜びとは
一体なんでしょうか?

実はここでも、うっかり間違えた
サービスになりがちなのですが、
それについては、また別の機会に
お伝えいたしましょう。