ひと手間かけた料理が好きですか?

愛読書の一つに
『わが家の夕めし』というのがあって、
たぶん100回以上は読んでいます。

>>http://bbsassaji.lovepop.jp/5HdJyL

文庫本なのに、プレミアついていますね。
いやこれ、本当に面白い本です。

何が面白いって、
超有名人がぞろぞろ登場するだけでなく、
同じ「食べる」ことに、人に依って
これだけ姿勢が違うのか!と唸ります。

その中で両極端なのが、
皿数が多くないと不機嫌になる人と
単品をバリバリ食べる人です。

単品バリバリは少数派なのですけど、
実は私、超単品派です。

テーブルに皿がたくさん出ていると
それだけで食欲がなくなります。

あなたはどちら派でしょうか?

皿数多く派の人たちは
概してひと手間かけた料理を好むようで、
その点でも私とは正反対です。

そのまた正反対な人を女房に持ったので
料理のことで言い争いが絶えません。

そもそもひと手間かけるというのは
基本ができた上で行うべきものであって、
まずはスタンダードを極めるべきです。

守破離で言えば守があってこそ
その先に破があったり離があるのであって、
その逆はありえません。

ところが困ったことに
守は地味なんです。

破や離のような華がないのですね。

そうすると我慢できなくなって
「私なりに」が出てきてしまうんです。

でも「私なりに」には核となるものがないので
どうもチグハグな事をやってしまいます。

まずは先生の真似を愚直に繰り返しましょう。

ただ、空手を再編した方に教わったのですが
師匠の癖までが型として伝わっていて、
余分な動作が入っている場合が多いとの事。

どうすれば好いのでしょう?

ときどきは自分のやっていることの
意味を考えてみれば好いのです。

ここは何のためにこうするのか?

十中八九師匠が正しいのですけど
漫然と真似をするよりも身につきますよ。

今日もまた女房を悪者にしてしまいましたが
実は私の父は帝国ホテルのコックでした。

だから私も、小さい頃から
星飛雄馬のように特訓を受けていたのですね。
途中であきらめたみたいでしたけど(^^;