ねっちょり

君は君、我は我也
されど仲よき
– 武者小路実篤 –

互いに自立した二人が
一緒にいるときに笑いあっている、、
同性でも異性でも理想的な間柄に思えます。
まるで絵に描いた餅のようです。

実際は、もたれあって
そのくせ相手を支配したがって
当然のように険悪な間柄というパターンが
そこら中に見られます。

中にはもたれかかって欲しいという
自虐趣味の人も居たりして
「何でもたれないのか⁉」と
わけわからない不満を持っていたりして
東京下町は空気が重かった。
一見、さばさばしているようで
実はねっとりもったりしていました。

名誉のために言っておくなら
下町だって古き良き時代は違っていたし、
山の手だって、なんなら沖縄だって
ねちょねちょした部分はあるのですが、
それをあからさまに見せちゃうのが
下町の好さでもあるのでした