オトリ

人の判断力は
簡単に操作されます。

物の値段が高いか安いかだって
あっさりとワナにかかります。

ある雑誌の定期購読料が月額
・ウェブ版だと500円
・冊子版だと800円
・ウェブ版+冊子版なら800円
だったとします。

冊子版だけを申し込む人は
まずいないでしょうし
かなりの割合で
ウェブ版+冊子版を申し込む事が
容易に予想されます。
このセットはお得だからです。

ところで、定期購読料が
・ウェブ版だと500円
・ウェブ版+冊子版は800円
という設定ならどうでしょう?

よほどその雑誌が
紙ベースで残しておきたい
特殊なものでない限り、
わざわざ冊子版のために
300円余分に払う人は
少ないのではないでしょうか?

つまり、前者の設定にあった
冊子版単独の値段は
みごとにオトリになっていたのです。

このオトリという仕掛けは
私たちの判断力が
相対的であることを利用しています。

嫌なたとえ話ですが、
たとえば合コンでモテたかったら
自分とタイプが似ていて
少しだけ自分より劣った友だちを
一緒に連れて行くに限ります。

そう、その可哀想な人物は
あなたの引き立て役です。

あなたと引き立て役を比べて
相対的にあなたが優れているのを
相手は錯覚して
あなたの絶対的価値だと感じます。

誰にも騙されたくなければ
自分の判断がオトリに左右されていないか
チェックしてみることをお勧めします。

もし誰かを騙す、、、
いえ、操りたければ、、、

、、、どちらにしても
人聞きは好くないですね(ーー;

好ましく行動して欲しければ、
オトリの使い方に習熟することを
お勧めいたしましょう。