食わず嫌いを食ってみます?

食わず嫌いはありませんか?

食べ物に限らず
本でも音楽でも映画でも、

試したことがないのに
なぜか毛嫌いしているものです。

私はけっこう多くて、
その自覚もあるのですけど
治そうとも思いません。

たとえば、サッカーは
その好さがまったくわからなくて、
不幸な人間だと、よく言われます。

でも、他にも感動の種は
たくさん持っているし、
この上サッカー好きになったら、
時間が足りなくなります。

だからわかろうとも思いません。

ゲームについても同じで、
やり始めたらハマるだろうから
知らないで済ませています。

「そんな態度でいては、
大きな楽しみを
みすみす逃しませんか?」

本気で心配してくれる
親切な人もいるのですが、

大丈夫です!

縁のあるものは
どうしたって出会うように
なっているのですから(^^v

ずいぶん前のことですが、
まだホワイトカラーしていた頃、
昼休みの読書は
貴重なひとときでした。

ある日いつものように
夢中になって本を読んでいると、

「なに読んでるの?」と

顔見知りの女性が
覗きこんできました。

そのときは神田昌典さんだかの
ビジネス関係の本でしたが、
その女性にわかに
けたたましく笑い出して、

「そんなのダメダメ、
いい本、貸してあげるから!」

と、次の日手渡されたのが
北方謙三氏の『水滸伝』でした。

もしかしたら、
あなたも北方謙三氏を
食わず嫌いしていませんか(^^?

私はしていました(^^;

キザな顔してキザなセリフを
実生活でも平気で吐ける
中年オヤジと思っていました。

しかし、その女性の手前
なんとなく読み始めた水滸伝は
全19冊もあるシリーズを
その後何度読み返したことか。

一行も読まなかった日など
数えるほどしか無いだろうほどに
私の愛読書となりました。

こんな風に、
縁のあるものだったら
心配しなくても巡り会います。

ただし、
あの女性の親切を袖にしたら
出会いはありませんでした。

そこらへんのアンテナは
大事にしたいですね。