どっち向いてんの (--;?

視線解析というテクニックがあります。

視線の動きを観察して
何を考えているか
見当をつける技術です。

上中下左右の組み合わせで
6通りあるわけですけど、

視線が上を向いているときは
絵とかイメージを
考えていることが多いです。

その中で、左向きのときは過去、
右向きのときは
未来とか未知のものについて
想像しています。

たとえば小学校のときの
ランドセルを思い出してもらうと
目が左上を向きます。

自宅の屋根を
何色に塗装するか考えると
右上を向くわけです。

 

聴覚に関する考え事は
視線が水平に左右の動きをします。

過去に聴いた音楽を想い出すと
左を向くのに対して、
知らない乗り物の音を考えると
右を向きます。

 

視線が下方向に向くのは
少し違っていて、
左下なら内部対話、
右下なら身体感覚です。

内部対話というのは
「自分をほめるとしたら
なんと言ってほめようか?」
などと考えたときのことで、

身体感覚とは
「ぬれた靴下をはいたことを
想像して下さい」
などと言われたときを指します。

 

もちろん人間ですから
誰でもそうなるわけではなく、
大体80%程度のひとに
その傾向があることが解っています。

また、左利きの人は
左右の意味が逆になっているという
報告もあるようです。

肝心なのは、上下左右の意味を
丸暗記することでなく、
会話の中でかまをかけて、
相手のパターンを読み取ることです。

そんなことをして
いったい何の役に立つのかと言えば
これが大いに役立ちます。

 

たとえば販売の仕事をしているなら
相手の想像を先読みして
それに沿った勧め方を選べますし、
なにより人は
自分の事を知っている人を
好きで信頼します。

だから会話の中で
相手の想像していることを
大筋で理解しているだけでも
アドバンテージなのです。

さらに、相手の文脈にそって
話を進めていくことで
無理なく相手を説得できます。

上を向く癖があるようなら
映像に関するたとえ話を選び、
左右に視線が振れるようなら
擬音語を上手に盛り込むとかです。

「でも、対面した相手にしか
この手は使えませんよね!」

こんなことを言って
鬼の首でもとったような顔をする
変な人もいますけど、
私のメールを読んで下さる
あなたは大丈夫ですよね(^^;

これはひとつのたとえなので、
文章の癖や、反応の癖など
何でも試してみる価値があります。

おもしろいパターンを見つけたら
私にも教えて下さいね。