昔はやんちゃだったけど ?

「自分の子どもができれば
あんたにもわかるわよ!」

思春期にさんざん聴かされて
ウンザリした台詞です。
まして下町の生まれでしたので
高卒で、家の商売を継いで
あっという間に嫁さんと子どもが出来た
元不良の口から

「自分がなってみて、はじめて
親のありがたさがわかった」

なんて歯が浮いちゃう
白々しい台詞が出る頻度が高く、
そしてまた、のん気な大人は
奴らのそういう台詞に
ころっと騙されてしまって、

「としかずも苦労して
すっかり人間が出来てきた!」

ほんの少し前まで奴がしていた
悪行の数々はリセットされ、
親のありがたみの広告塔として
一気に”よく出来た青年”に
格上げされたりするんですから(ーー;

子どもが出来たくらいで
突如として人格が向上したり
ましてや不良が優良に
改心するわけはないのですが、
それでも、その立場に立たないと
見えてこないものがあるということは
じつに確かなことであります。

親に限らず、
たとえば従業員と責任者とでは
何かの拍子に目線やが違う。
いや、何かが起こる前にも

「普通ないだろ!」と
「万が一あった場合、どうなる?」

そのくらい瞬間瞬間に
違う考え方を積み上げて、毎日が
過ぎていくわけです。

こうなれば、二人のうち片方が
偶然責任者になったとしても、
それから後の毎日が
必然的に二人に差をつけます。
かと言って、自分の意志だけで
親とか責任者になれるわけでもない。

どうしたら好いでしょう?

想像力です!
理想的な人物像を作って、

「彼ならどう考えるだろう?」
「彼でも同じことをしただろうか?」

そんな自問自答をするだけで
驚くほど毎日の過ごし方が変わります。

ぜひお試しください。
ではまた!