一つ覚え

困った人について。

色々いますけど、
あくまで善意の困った人ほど
始末の悪いものはありません。

間違っても悪気はなくて、
仰ることはごもっともだけど、
「いま、そういう話じゃないでしょ!」
そういう人、身近にいませんか?

ごく最近だと、
船井幸雄さんの言葉について
話していた時です。

「なぜ自分だけがこんな目に 
あわなければならないんだ?」と、
ふてくされたくなるときも
あると思いますが、

それは試練です。

この試練は、いった自分に
何を教えようとして来たのだろう、
と考えてみると、
必ずそこから学ぶことが
できるものです。 

船井幸雄

好き嫌いは分かれるでしょうが、
さすが船井親分のお言葉だけあって
大いに含蓄があります。

これに対して、
大きなことから些細なことまで
それぞれ自分の体験を述べていたら、

「全ては必然と考えています!」

まぁ、正しいのだろうけど
今ここで言うことでもないでしょうという
素っ頓狂な発言がありました。

必然と考えちゃったら、
試練の形でやって来ている
教えの立場はどうなるのでしょう(ーー?

この人は「必然」が大好きで、
前にも奇跡の話をしていたときに、

「奇跡などありません、
すべては必然です!」

そんな台詞で
話を終わらせた前科者です。

別のときに得意そうに
「ありがとう」の話をしていたので、

「あなたは奇跡は無いと言っていたが、
ありがとう < 有り難い < 奇跡
という図式がわかりませんか?」

と嫌味を言ったのだけど、
通じませんでした(^^;

あらためて言うまでもなく
「すべては必然」
というのは、もちろん真理です。

しかしそれを
自分の意見として言って好いのは
もはやグル(※)の領域ですね。

いろいろ考えずに
愚直に自分を戒めている分には
ご本人の勝手ですけど、
そういう人がトップの会社って
どんなもんでしょう(ーー?
他人ごとながら
心配になってしまいました。

 

————————————-
(※)グル
サンスクリット語で「指導者」「教師」
「尊敬すべき人物」などを意味する単語。
「導師」「尊師」などとも訳される。
————————————-