5人の命と1人の命

おもしろい講義を聴きました。

『ハーバード白熱教室』という
世界最高の知性が学ぶ米・ハーバード大学の
政治哲学の講義です。

ビデオを入手したまま
なぜか今まで観ていませんでした。

マイケル・サンデルという教授の講義が
学生にものすごい人気ということで、
それまで原則非公開だった、
世界のトップエリート達が受ける講義を
米PBSが放送したものです。

授業名は、『Justice(正義)』。

あなたが電車の運転手だとして、
ブレーキの故障から、このまま行くと
5人の作業員をひき殺してしまうとします。

このとき、手前のポイントを切り替えると、
5人の命は救えますけど、
そちらにも1人の作業員がいて、
その人をひき殺すことになります。

あなたはどちらを選ぶでしょう?

少し状況が変わって、
あなたは橋の上にいて
5人の命が危ないことを知りました。

ふと横を見ると、
とても太った男が橋から身を乗り出して
この様子を観ています。

あなたがこの太った男を
電車の前に突き落とすことで
5人の命を救うことが出来ます。

あなたはどうするでしょうか?

前の例では1人を犠牲にし、
後の例ではそうしない人が多いです。

この違いの根拠は
一体何なのでしょうか?

私が通った大学には
こんな引き込まれる講義は
ありませんでした。

学ぶというのは
本来楽しいものです。

それに加えて
難しい内容をわかりやすい例で
説明してくれているので、
この講義が満員御礼なのも
うなずけますね。

前はYouTubeでも観られたのですが、
今は中国語の字幕しかないようで残念です。
機会があったらご覧下さい^^;